ニュースやSNSでも見る機会が増えた【Z世代】という言葉。その意味やどのような世代と捉えられているかを、当事者のみなさんは理解していますか?
▼Z世代とは
Z世代とは、明確な年齢の定義はありませんが、一般的に1990年代半ば以降に生まれた世代を指します。2022年現在で10代前半〜25歳くらいまでの若者がZ世代です。
Z世代の語源としては、アメリカのジェネレーション”〇”という呼び方に由来しています。”〇”にはアルファベットが入り、1965〜1980年生まれをジェネレーションX、1981〜1996年生まれをジェネレーションY(=Y世代)と呼んでおり、その次の世代をジェネレーションZ(=Z世代)と呼んでいます。
▼特徴
スマホやSNSが普及した環境で過ごしてきたZ世代は、コロナ蔓延をはじめとする世界情勢の変化が起こり、国内では自然災害が多発するなど、変化の多い世代でもあります。それ以前の世代とは異なる特徴を持つZ世代に対する世間の評価を見ていきましょう。
|デジタルネイティブ
Z世代は、IT化・デジタル化が進んだ時代で育っており、ITリテラシーの高い世代とも言われています。IT革命とともに成長し、大人になるにつれてITやデジタルの変化に対応してきたY世代がデジタルパイオニアと呼ばれるのに対して、生まれたときからデジタル環境が整っていたZ世代はデジタルネイティブと呼ばれています。
|情報収集の変化
Y世代においては、それまでの情報収集方法の主流がインターネット検索だったのに対して、SNSの普及とともにTwitterやInstagramなどのSNSを使った情報収集に変化していきました。ただし、全ての情報収集をSNSに頼るわけではなく、知りたい情報によってSNS以外の方法も活用している世代です。
対してZ世代は、生まれたときからSNSが普及している世代であるため、コミュニケーションも暇つぶしも情報収集もSNSに頼る傾向があります。画面のスワイプ動作や気軽に見れるショート動画の普及により、SNSの中毒性が強まり、ついついSNSを開く時間が増えています。一方で、情報源の信頼度としては、テレビやラジオへの信頼度のほうがSNSよりも高くなっており、情報源による情報の質に差があることや信頼できる情報かどうかという判断が必要であることはしっかり認識している世代でもあります。
|実体験価値の減少
近年はコロナの影響もあり、SNSの投稿を見て疑似体験として満足したり、オンラインによる遠隔体験が増えており、直接その場所に足を運んだり対面での実体験が減ってきています。疑似体験に満足しているわけではなく、実体験を望んでいるものの実現が難しくなっているのが現状です。
▼対策
Z世代の特徴や世間からの評価は、良くも悪くも就職活動において影響があります。
「Z世代だからデジタルやITに抵抗感はないだろう」「ある程度のデジタル知識は身に付けているだろう」といった人事からの先入観や、コロナの影響により加速した実体験価値の減少によって「面接の際に、学生時代に頑張ったこととして何をアピールしたらいいか分からない」「部活動に所属していたが、練習の自粛や大会の中止であまり活動できていない」といった先輩たちの悩みもあります。
自分たちが生きる世代の特徴をとらえ、その特徴を強みに学生生活を送り、就職活動を進めていきましょう。
|デジタルネイティブとして必要なデジタル知識
Z世代だからこそ、パソコンをはじめとするデジタル機器の操作知識やSNSの活用方法などは自然と身についているかと思いますが、改めて聞かれると分からないことも多いのではないでしょうか?また、普段の使い方と仕事での使い方は異なります。すきま時間にオンライン講座などを活用し、ビジネスにおけるデジタル知識も身に付けておくと安心です。
また、InstagramやTwitter、TikTokなどを普段から活用している人は、その使い方や発信する情報に問題がないかを改めて考えてみましょう。選考学生のSNSを調べて、発信内容に問題がないかチェックする企業もあるそうです。就活情報や気になる企業情報の確認、就活生同士の情報共有をする際には、普段のアカウントとは別に就活用のアカウントを作成し、使い分けることも重要です。特にTwitterは様々なツイートが流れてしまうため、情報の見逃しがないよう注意が必要です。
最近では、TwitterやInstagramを活用したマーケティングに挑戦し、フォロワー数やPV数などの実績を学生時代に力を入れたこととしてアピールする学生も増えています。デジタル知識を身に付け、SNSのマナーを押さえたうえで、有効活用していきましょう!
|情報収集源の区別
YouTubeやTikTokなど動画コンテンツからさくっと情報収集できるようになり、商品紹介だけでなく実際に使ってみた人の口コミも分かる便利な世の中になりました。特にSNSはステルスマーケティング(企業や企業から依頼された影響力のあるアカウントが、宣伝であることを隠して高評価の口コミや商品紹介を行うこと)で商品紹介をしていたり、個人の感想によるものが多かったりします。それに対して活字の本は、何十年も前に出版され今もなお書店に並び、多くの人に読まれている本があったり、情報の出典や引用元が明記されていたりします。テレビやラジオは国内外問わず重要なニュースを第三者の目線で伝えてくれます。SNSや活字情報・メディア系のコンテンツなどそれぞれの特徴を理解しうまく使い分けて情報収集をしていきましょう。SNSで情報収集する人が増えている中で、SNS以外のコンテンツからも情報収集をすることでまた違った情報を得られるはずです。
【 POINT 】
『面接で最近読んだ本はありますか?』と聞かれたときにぱっと答えられると印象◎月1冊など普段から活字の本を読む機会を増やしてみよう!
また、体育会学生だからこそネット上の口コミだけに頼らず、先輩や同期など縦と横の繋がりを活かしてリアルな情報収集にも取り組みましょう。
|オンラインの有効活用と実体験のための行動
コロナによって様々なコンテンツやサービスがオンライン化しました。大学の授業もオンラインが普及し、登校せず授業を受けられるようになりました。体育会学生の場合は練習などで部員と直接交流する機会も多いと思いますが、オフ期間やコロナの波によって練習が中止になった時でも、オンラインを活用してトレーニングに取り組むことで部活動としての活動を保つことができます。
ただし、その反面で部活動以外の学生間交流が減ってしまったり、オンラインに満足してしまい現地に足を運んで経験することが減ってきたりしています。オンラインで短縮できた時間を、対面でしか感じることができない実体験の時間に充てるなど、実体験のために行動することもおすすめします。部活動だと他大学との練習試合や遠方の大会への参加、その他にはボランティア活動への参加や学生コミュニティーの活動に取り組むなど、積極的に実体験を積むことで面接において肌で感じたリアルな話を伝えることができます。
▼まとめ
世間からの捉えられ方を理解し、弱みと言われている部分を対策し強みに変えることで、本選考では周りと一歩差をつけた自分らしさをアピールしていきましょう!
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