エントリーシート・ESの正しい書き方を解説【資格欄】

インターンシップや選考に応募する際に必要になる書類提出。

エントリーシート(ES)や履歴書の項目の1つに、資格に関する質問があります。

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRに関しては、学生時代頑張ってきた部活動の経験をもとに書くことができるため、あまり悩まない体育会学生が多いでしょう。

しかし、資格欄に関しては、何をどう書いたらいいのか悩む大学生が多い印象です。

「何を書けばいいかさっぱりわからない…」
「正しい書き方がわからない…」
「資格を持っていない場合は、資格なしの一言でもいいの?」

そんな方のために、資格欄の書き方を詳しく解説します!

記事を読めば、企業が資格欄を設けている理由から正しい書き方まで、選考通過に繋がる書き方がわかります。

選考の合否や評価に影響することもある重要な項目で、自分の魅力を上手に伝えて、書類選考を突破しましょう。

最後におすすめの資格をまとめているので、お見逃しなく!

ここが大事!
企業が見ているポイント

そもそもなぜ企業はエントリーシートにおいて、資格欄を設けているのでしょうか?

理由は、2つあります。

▼資格欄を設けている理由
①人柄や価値観を知るため
➁取り組み方や考え方を知るため

①人柄や価値観を知るため
採用担当者は、エントリーシートや面接を通して学生の人柄や考え方を知りたいと思っています。資格欄も同様に、学生の人柄や価値観を知る判断材料になります。取得している資格から「なぜその資格を取ろうと思ったのか?」「どんな基準で取得する資格を選んだのか?」「資格取得のモチベーションは何なのか?」など、様々な想像ができます。魅力的な学生像を想像できれば、書類選考を通過させて、面接で会ってみたいと思うでしょう。取得している資格から学生の人柄や価値観をうかがい知ることができるため、企業側は資格欄を設けています。

➁取り組み方や考え方を知るため
資格を取得するためには、勉強や練習などに取り組む必要があります。そのため、資格を取得した経緯や努力の過程を聞くことで、学生の物事に対する取り組み方や考え方を知ることができます。何事にも一生懸命取り組むことができる学生は魅力的です。資格取得までのプロセスから学生の取り組み方や考え方を知ることもできるため、企業側は資格欄を設けているのです。

上記2点を知ることを目的に資格欄を設けているため、この2点が伝わる内容にした方が選考を通過しやすいと言えるでしょう。

さらに、資格欄をしっかり記入することで得られるメリットもおさえておきましょう。

▼資格欄を充実させるメリット
①志望度の高さや熱意をアピールできる
➁他の項目に書いていない強みを伝えられる
➂面接での話題作りになる

①志望度の高さや熱意をアピールできる
志望企業が求める資格や志望する仕事で活かせる資格を記載することで、志望企業や業務への興味・関心の高さをアピールすることができます。また、資格は簡単に取得できるものではないため、入社を見据えて努力したり行動に移す姿勢から熱意を伝えることもできます。

➁他の項目に書いていない強みを伝えられる
自己PRやガクチカ、志望動機においても、自分の強みを伝えられる項目はあります。しかし、1つの質問に対して記載する強みは1つに絞ったほうが、伝えたいことが伝わりやすくなります。そのため、アピールしたい強みが複数ある場合は、指定された質問項目では伝えきれないことがあります。その場合は、資格欄に保有する資格や取得までの経緯を記載して、アピールに繋げることができます。

➂面接での話題作りになる
エントリーシートは書類選考時だけでなく、面接時にも参考資料として活用されます。面接官の質問に対して、資格取得の動機やきっかけ、取得までのプロセス(過程)も含めて回答することで、自己PRに繋げることができます。

企業が資格欄を設けている理由や資格欄を充実させるメリット3つをおさえてイメージが湧いてきたら、実際に文章の作成に取り掛かりましょう!

やってみよう!
資格欄の書き方

資格欄は、狭いスペースもしくは少ない文字数のことが多いです。ガクチカや自己PRのようにエピソードまで含めた記載を求めることは少なく、保有資格を正しく記載することが求められます

資格を正しく記載するにあたって、基本の書き方と注意点をご紹介します。

▼基本の書き方
・資格名(取得もしくは合格した年月日)

(例)
・普通自動車第一種運転免許(2023年3月取得)
・TOEIC (R)LISTENING AND READING TEST 800点 (2024年3月取得)
・日商簿記検定試験2級 (2024年6月合格)

※合格と取得のちがい
資格の場合は「取得」、検定の場合は「合格」で記載することが一般的です。ただし、TOEICに関しては合格基準などがあるわけでなく、取得した点数を記載するため「取得」を使うのが一般的です。

▼注意点
①正式名称で記入
➁取得時期の古い順番から
➂年月日の記載は統一
➃資格・取得の難易度に注意
➄空欄NG

①正式名称で記入
略称ではなく、必ず正式名称で書きましょう。ビジネスマナーとして、基本的に略称を使うことはNGです。自分では正式名称だと思っていても、実は間違っていたということもあるので、事前に正式名称を調べておきましょう。

【正式名称一覧】
・✖普通免許 → ◎普通自動車第一種運転免許
・✖大型免許 → ◎大型自動車免許
・✖英検 → ◎実用英語技能検定
・✖漢検 → ◎日本漢字能力検定
・✖秘書検定 → ◎秘書技能検定試験
・✖FP → ◎ファイナンシャル・プランニング技能士試験
・✖MOS → ◎Microsoft Office Specialist
・✖宅建 → ◎宅地建物取引士
・✖ITパスポート → ◎ITパスポート試験
・✖CPA → ◎公認会計士

➁取得時期の古い順番から
記載する資格・免許が複数ある場合は、取得もしくは合格した日付が古い順番で書きましょう。また、資格欄より多い資格を保有している場合は、よりアピールに繋がりそうな資格を選んで取得年月日順に書きましょう。事前に企業研究を行い、募集要項もチェックしておくと、アピールに繋がる資格を見つけることができます。

➂年月日の記載は統一
西暦か和暦どちらで記載すべきか迷う場合は、他の部分の記載と統一するようにしましょう。指定がない場合は、どちらで記載しても問題ありませんが、書類全体で統一されていないと違和感を与えてしまいます。

➃資格・取得の難易度に注意
保有している資格は、あるだけ全て書きたいと思ってしまうかもしれませんが、書かない方が良い資格もあるため注意しましょう。書かない方が良い資格とは、取得レベルや合格スコア(点数)が低い資格・試験のことです。漢検や英検は、2級以上が目安です。2級以上が高校卒業程度であることが多いため、3級以下の場合は高校卒業以下の試験にしか合格できていないという印象を与えてしまいかねません。記載する前に、必ず難易度の確認をしておきましょう。

➄空欄NG
資格がない場合でも、空欄にはせず正直に「特になし」と書きましょう。資格必須の企業や選考を除いては、資格欄の内容が合否に直結する可能性はほとんどありません。プラスの印象を与えることはできても、資格がないことで選考が不利になることは少ないため、安心してください。資格欄に書くことがない場合は、他の項目でしっかり自己PRすればOKです!

注意点のなかで、資格がない場合や書くべき資格についても言及しましたが、資格欄の記載について不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

安心してください。

続いては、資格がない場合のポイントやスポナビがおすすめする資格をご紹介します!

教えて!資格がない場合の
対処法やおすすめの資格

どの業種や職種においても高く評価されるおすすめの資格や、体育会学生が記載すべきおすすめの資格をご紹介します!

▼おすすめの資格
・運転免許
営業職では運転免許を必須としている企業もあるくらい、社会人に必要な資格の1つです。都心部では公共交通機関の便数が多いため不要な場合もありますが、逆に地方では車移動が多いため職種に関わらず求められることがあります。入社までに取得を求められることもある重要な資格です。

・PCに関する資格
業務でPC(パソコン)を使う場面は多々あります。ExcelやWordなどのソフトが使えるか、関数の知識はあるか、などPCスキルを示したい場合は、PC関連の資格を取得して記載しましょう。業務に直結しなくても、持っていて損はない資格です。(MOS、ITパスポート試験、日商PC検定など)

・日商簿記
ビジネスにおいてお金の動きを把握したり、会社の経営状況を明確にするために必要な作業=簿記。経理・財務関連の職種や、銀行・証券などの金融業界で評価されやすい資格です。

・秘書検定
秘書としておさえておくべきビジネスマナーやコミュニケーション能力は、社会人としても必要な能力です。一般的に必要なスキルや能力を身に付けていることをアピールできる資格です。

・英語に関する資格
外資系企業では、業務において高い英語力が求められることもあります。その他の企業においても、最近は英語力を求められる場面が増えています。周りの学生と一歩差を付けることができる資格です。(TOEIC、TOEFL、英検など)

▼体育会学生におすすめの資格
・健康運動実践指導者(健康運動指導士)
スポーツ業界を目指している人は、特におすすめです。スポーツ指導に関する資格は複数ありますが、その中でも特に専門性が高い資格です。専門性が高い資格ではありますが、その他の業界を志望している場合でも、効果的にアピールすることができます。簡単に取得できる資格ではないため、勉強方法を工夫して課題に取り組んだことや、努力を継続できた点を評価してもらえます

・クラブマネージャー(JSPO 公認スポーツ指導員)
フィットネスクラブやスポーツクラブ、プロチームなどの運営に携わりたい人に、特におすすめです。スポーツ施設の経営やクラブのマネジメントに関する知識を身に付けることができます。体育会学生として目的・目標を持って取得したことを伝えることができれば、スポーツ業界以外の分野でもアピールに繋がるため、おすすめです

※大会結果は書かない方がよい
「何か少しでもアピールに繋がることを書きたい!」という思いから、大会結果を記載している就活生がいます。NGではありませんが、あまりおすすめはできません。大会結果と資格は違います。大会結果は資格とは言えないため、趣味特技欄の説明として記載するほうが無難でしょう。

▼資格がない場合
「資格をもっていない!」というケースもあるでしょう。いま資格を持っていなくても焦らなくて大丈夫です。おすすめ資格一覧から興味のある資格に絞って、取得に向けて勉強を始めてみましょう。資格欄には、取得予定がある資格を「取得見込み」として記載することもできます。業務に関連する資格の取得に挑戦することで、業務に対する意欲を示すこともできます。選考段階ではアピールに繋がらなかったとしても、社会人になった時やキャリアアップの際に役に立つ資格もたくさんあります。学生生活を有意義な時間にするためにも、ぜひチャレンジしてみましょう!

\続いて、資格欄以外も書いてみよう!/
・志望動機
https://know-how.sponavi.com/how-to/2903/
・ゼミ活動
https://know-how.sponavi.com/how-to/2969/
・インターンシップ向け
https://know-how.sponavi.com/how-to/2938/


最後に、エントリーシートを企業に提出する前に、必ず誰かに添削してもらう機会を作りましょう!

依然として就活生の売り手市場が続いていますが、大手企業や人気企業の場合、書類選考から倍率が高い可能性もあるため、練り上げた志望動機が必要になります。

家族や友人、先輩、チームのメンバーなど他の人に読んでもらい感想を聞くことで、気づきを得られたり、改善すべき点が明確になったりします。大学の就職支援課もおすすめです。自分とは異なる視点でのアドバイスを取り入れて、エントリーシートをブラッシュアップさせましょう。

▼就活のプロに添削してもらおう
「添削してくれるような関係性の人がいない」「完成度を上げるアドバイスがほしい」「人事に響きやすいエントリーシートのコツを教えてほしい」という人は、エージェントやアドバイザーなど就活のプロを頼ってみましょう。初めて経験する就活の中で、プロのサポートは非常に心強く頼もしい力になります。

就活のプロであるスポナビのスタッフは体育会出身者が多く、1年を通して大学や部活を担当します。そのため、自分自身の経験をもとに体育会学生に寄り添い、各部活動のスケジュールや特徴を把握したうえで、就活をトータルサポートします。スポナビに登録すると、自己分析やおすすめ優良企業の紹介、イベント案内、面接対策、書類添削などの就職活動に関するサポートが完全無料で受けられます。

エントリーシートを添削してもらうための面談は、Webでも対面でもどちらでも参加可能です。文章が完成していない状態でも大丈夫です。すでに提出したエントリーシートの添削も可能です。1対1でじっくり話しながら一緒に解決策を探していきます。まとまった時間を確保することが難しい場合や住んでいる都道府県内にスポナビのオフィスがない場合などは、LINEで添削することも可能です◎

使えるツールやサービスは積極的に使って就活を効率良く有利に進めましょう。

「就活に対して漠然とした不安がある…」
「おすすめの企業を教えてほしい!」
「面接対策・面接練習をしてほしい!」
といった質問・悩み相談・各種依頼も大歓迎です。

「何を聞けばいいか分からないけど就活の情報を知りたい!」という声にもお応えします!特別な準備は必要ないので、お気軽にご連絡ください◎

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