25卒の就活スケジュールから大きく変化するのは、インターンシップ!
今回は、「インターンシップがどう変わるのか」「どんなインターンシップに参加すればよいのか」「インターンシップが採用にどう繋がるのか」など、気になるポイントを解説していきます!
▼25卒からの変更点
2022年4月に経団連と産学協議会の会議(※)により、25卒からインターンシップが採用に直結するようになる、という就活ルールの変更が決まりました。
※産学協議会,2022,【2021年度報告書「産学連携による自律的なキャリア形成の推進」】,2023年5月19日取得,https://www.sangakukyogikai.org/_files/ugd/4b2861_80df016ea6fe4bc189a808a51bf444ed.pdf
24卒までは、学業面が疎かにならないように、インターンシップを採用に直結させることは禁止されていました。しかし、近年就活が早期化しており、インターンシップに参加した学生がその企業に応募するケースが増えているため、就活ルールが変更になりました。
つまり、25卒から「インターンシップで得た情報を採用選考に活用できる」ようになるということです。
ただし、採用に直結するインターンシップのタイプは限られています。「オープン・カンパニー」「キャリア教育」「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の全4タイプのうち、対象となるのは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の2つです。
参加するインターンシップのタイプにもよりますが、25卒の就活生は、インターンシップにおいて企業研究や仕事体験を行いながら理解を深めるとともに、採用や選考を意識した姿勢・対策も重要になってきます。
▼採用に直結するインターンシップとは
採用に直結する=企業がインターンシップに参加した学生の情報を採用活動に使用できる、ということです。そして、そのインターンシップには条件があります。
・大学の長期休暇期間に実施
・最低5日間以上の実施
・就業体験が必須
・実施期間の半分以上が就業体験
・現場の社員が指導・フィードバックを行う
早期選考や早期内定のためにインターンシップに参加したい!と思っている人は、採用に直結するタイプかどうか事前にインターンシップの詳細を確認しておきましょう。
逆に、選考対策や面接の準備ができていない場合や就活を始めたばかりの場合は、採用に直結しないインターンシップのほうが気軽に参加できるでしょう。
▼インターンシップの種類
インターンシップは、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の4つに分類されます。
その中でも採用に直結しないインターンシップは、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」の2タイプ。
「オープン・カンパニー」
企業や就職支援会社、大学の就職課などが実施するイベントや説明会のこと。現状の1DAYインターンシップのイメージです。参加対象を大学1年生まで広げることが可能であるため、就職や職業、業界に関する基礎的な知識を幅広く学ぶことができる内容になっています。
「キャリア教育」
大学主導で実施される授業形式のもの。企業が出張授業のような形でキャリア教育プログラムとして行うこともあります。「オープン・カンパニー」よりも長期で行われ、企業や仕事についての理解を深めることができます。ただし、あくまでも大学の授業であり教育の一環として実施されるため、採用に直結することはありません。
採用に直結するインターンシップは、「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の2タイプ。
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」
一般的なプログラムで最低5日間以上、専門性を重視するプログラムは2週間以上の実施が必須となる、長期インターンシップのこと。また、そのうち半分以上の日数において、必ず職業体験が行われます。3〜4年生のみが対象となり、学生は自分自身の能力や適性の見極め、企業は学生の素質を見極めることが主な目的となります。
「高度専門型インターンシップ」
大学院生が主な対象となるかなり高度な専門性を求められるインターンシップのこと。期間も2ヶ月以上と長くなります。学生はより高度な専門性を求められる実務を経験しながらスキルを高めることができ、企業は高度なスキルを持つ学生と接点を持つことができます。
▼おすすめのインターンシップ
《就活をスタートしたばかりでとりあえず参加してみたい場合》
「オープン・カンパニー」「キャリア教育」の2タイプがおすすめ!半日や1日で就活知識を身につけることができます。比較的短時間で実施されるため、部活動とのスケジュール調整もしやすい点も、魅力的です。就活をスタートしたばかりの場合、わからないことがわからない状態の人も多いはず。まずはインターンシップに参加してみることで、何に興味があるのか、どんな知識が足りないのかなど、自分に必要なことが見えてきます。とりあえず参加してみたいという場合は、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」のインターンシップを選んでみましょう!
《早期選考や早期内定獲得を目指す場合》
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の2タイプがおすすめ!採用に直結するインターンシップであるため、企業側も選考目線で学生を見ています。参加する場合は事前準備やスケジュール調整などが必要で、ハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、早期選考や早期内定獲得に繋がる大きな一歩です。どんどんチャレンジしてみましょう!
《スポ丸のワンポイントアドバイス》
採用に直結しないタイプのインターンシップでも、人事の方は学生の印象を覚えているよ!参加する際は、積極的に学ぶ姿勢を大事にしよう。また、インターンシップで知って選考を受けたいと思う企業も出てくるはず。本選考の時にインターンシップで学んだことを活かせるよう、しっかりメモを取って残しておこう。後々、エントリーシートや志望動機の作成、面接対策にも活きてくるよ!
▼まとめ
どのインターンシップも、納得のいく就職活動にするためには、非常に重要な機会です。本格的な採用活動がスタートする前に、業界研究を深めて働くイメージを持っていると、かなり有利に就職活動を進めることができます。
しかし、そもそもインターンシップの情報を知らなければ参加することはできません。まずは情報を知るところから始めてみましょう!