資格があったほうが就活有利なの?おすすめの資格は?《資格・スキル》

〇〇業界に入りたいけど、
どんな資格が必要なんだろう?
資格欄は空欄でもいいの?
やっぱり資格があったほうが就活は有利?

新卒採用における資格の評価と、おすすめの資格をまとめました!最後にアピール方法も記載しているので、要チェックです!

資格があると有利?

結論から述べると『【ほとんどの場合、資格があることで選考が有利になることはありません】※専門性の高い職種を除く』また、『資格がないことで選考が不利になることもありません』

 日本の新卒採用は、スキルや資格などから即戦力かどうかで判断するのではなく、人物面や価値観などからこれから成長し、活躍してくれそうかどうかで判断するポテンシャル採用です。また、入社後の研修や会社の経費で資格を取得できることもあるため、就活生の時点で資格を持っているかどうかは重要視されていません。そのため、医者・看護師・研究員・製造などの専門職における必須資格を除くと、資格の有無が選考に影響を与えることはありません。

 しかし、『時間があるから資格取得に挑戦したい』『せっかく資格を持っているのでアピールしたい』という方もいるかと思います。その場合は資格の有無よりも、資格を取得した目的や取得するまでの過程がアピールポイントとなります。

・将来〇〇になりたいという目標のために、△△という資格を取得しました。
・合格倍率◯%の△△という資格を取るために、毎日3時間の勉強を1年間継続しました。その結果無事1回で合格し、資格を取得することができました。

 上記のように、ガクチカや自己PRとしてアピールすることができます。志望動機と関連付けて資格取得のエピソードを話すのもおすすめです。

おすすめの資格

 前項で述べた通り『資格があることで選考が有利になることはありません』が、志望する業界や職種によってアピールポイントとして面接で話すことができたり、入社後の仕事で活かせるという点でおすすめの資格をご紹介します!

★全業界・職種共通
・TOEIC
 TOEICとは、英語コミュニケーション能力を公平公正に評価する世界共通の基準であり、合否ではなくスコアで表示されます。グローバルスタンダードとして世界160カ国で実施されており、日本企業の海外進出が進んでいることもあり、TOEICのスコアを評価する企業が増えています。社内研修に取り入れたり中途採用の応募基準にTOEICのスコアを設けている企業もあります。

 ただし、低いスコアだと逆にマイナス評価となってしまうため、600点以上獲得できるよう勉強しましょう。英語の使用頻度の高い商社など、業界によってはさらに高いスコアを求められる場合もあります。できるだけ高得点を目指しましょう。

・簿記(日商簿記検定)
 簿記とは、経営活動を記録・計算・整理して、経営状態・資金繰りの状態を明らかにする作業を意味します。簿記の資格によって、企業の経営活動を表す貸借対照表や損益計算書を分析・作成できることを証明できます。就職活動でアピールする場合は、簿記2級以上が望ましいとされています。

 「授業で学んだことを資格で証明するために取りました」という経済学部の学生がいますが、この言い方は受け身と捉えられてしまいマイナス評価になりかねません。なぜ簿記を取りたいと思ったのか、取ってどのように活躍したいのか、といった主体的な取り組み姿勢や取得目的があってこそのアピールポイントとなるため、気を付けましょう。

★金融
・FP(ファイナンシャルプランナー)
 金融業界では、融資や保険、相続や税金などの知識が必要になります。その際、FPを持っていると役に立ちます。資格取得の際に勉強した内容が仕事に直結するため、仕事のイメージが掴みやすくなるメリットもあります。

 FP3級は受験資格の縛りがなく誰でも受験できるため、気軽に挑戦できます。ただし、就職活動でアピールする場合は、FP2級以上が望ましいとされています。FP2級は受験資格として「FP3級の資格取得もしくは日本FP教会が認定するAFP認定研修の修了」があり、難易度も上がります。その分努力の過程や挑戦する姿勢をアピールできるでしょう。

★不動産
・宅建士(宅地建物取引士)
 宅建とは、不動産取引の専門家(宅建士)を示す資格です。宅地建物取引業法に基づいて定められている国家資格で、ビジネス系の資格の中で最もメジャーな資格の1つです。会社が不動産業を営む場合、従業員(社員)の5人に一人は宅建士でなければならないと法律で決まっています。また、不動産取引の契約における「重要事項説明」「重要事項説明書への記名・押印」「契約書への記名・押印」は宅建士にしかできない独占業務です。この人数上のルールと実務上の絶対的な役割があるため、不動産業界における宅建士の需要は極めて高くなっています。

 受験資格の縛りがないため誰でも受験可能です。しかし、難易度が高く勉強時間が必要であることと年に1回しか試験が実施されないため、早くから勉強を始めなければ履歴書やES提出までに間に合いません。

★旅行・観光
・旅行業務取扱管理者
 日本旅行業協会が実施しており、旅行業界でも重要視されている資格のひとつです。旅行業界では各営業所に1名以上、旅行業務取扱管理者を配置しなければならない(海外旅行を扱う営業所には総合、国内のみなら総合か国内の資格を持つ人が1名以上必要)と旅行業法で決まっています。また、普段の仕事で必要とされる知識ばかりです。入社後はただでさえ覚えることが多くあるので、事前に資格取得とその勉強過程で知識を付けておくと、すぐに業務に慣れることができるでしょう。

 試験は、総合・国内・地域限定の3種類に分かれそれぞれ年1回の実施です。大手旅行会社を目指すなら、総合がおすすめです。計画的に勉強に取り組みましょう。

アピール方法

 念願の資格を取得できたら、選考でアピールしましょう!どのようにアピールするか、その方法が重要です。企業は、資格を持っていることを評価するわけではありません。資格を取得した動機や目的、資格を取得するための努力や過程、資格を取得した先のビジョンや活躍を評価します。「なんとなく」ではなく、資格取得の経緯を明確に話せるように準備しましょう。

 また、書類の資格欄に記載したい場合はいくつかポイントがあります。下記チェックしながら注意して記載しましょう。

▢正式名称で記載
∟略称ではなく正式名称を記載しましょう。
▢有効期限に注意
∟最近取得したものであれば心配ありませんが、数年前に取得した資格は確認しましょう。
▢一定基準以上のみ記載
∟スコアが出るものは平均点以下の場合、マイナス評価になりかねませんので注意しましょう。〇級とランク分けされているものも、難易度が低いものは記載しないほうが良いです。
▢勉強中や取得予定も記載可能
∟まだ取得できていなくても現在勉強中の資格があれば、「〇〇取得見込(予定)」のように記載して問題ありません。
▢運転免許や教員免許も記載可能
∟資格欄に各種免許も記載できますので、正式名称で記載しましょう。

まとめ

冒頭でもお伝えしたように、資格をいくつ持っているかは重要ではありません。どんな目的で、どんな努力をして、その資格をどう活かしたいかが重要です。まずは自分のなりたい姿やキャリアプランを明確にしてから、資格取得に取り組みましょう!

\キャリア形成の記事はこちら/
https://know-how.sponavi.com/how-to/498/
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