『お仕事体験談』の第三弾は大手企業編!
大手かベンチャーかで就職先を悩んでいる学生さんが毎年いらっしゃいます。どちらを選択するかは自分で決めるしかありませんが、その参考やヒントになる記事です。
実際に大手企業で働いていたスポナビスタッフのリアルな体験談に注目です。また、転職を経て新卒での就活を振り返ったコメントと現就活生へのアドバイスもあるので、最後まで読んでみてください!
前職:専門商社の法務部
スポナビ南野:本日はお時間いただき、ありがとうございます。よろしくお願いします!
スポナビ牧野:よろしくお願いします!
スポナビ南野:では早速インタビューに入っていきたいと思います。まずは前職のお仕事について教えてください!
スポナビ牧野:前職の大手専門商社では、法務コンプライアンス部という部署にいました。具体的な業務としては大きく3つあります。①トレーディングに際しての契約書作成・チェック業務、②投資案件をはじめとするM&A関連業務、③紛争発生時の対応業務があります。私は、前述の業務の内、①と②を中心に行っていました。
スポナビ南野:部署は希望の配属でしたか?それとも企業側の判断で配属されましたか?
スポナビ牧野:後者に近い状況でした。当時は、「なんとなく営業をやりたいな」と思っていたのですが、特段の希望が無い状況でした。そんな中、「先ずはバックオフィスで経験を積んでから、営業に行ってみてはどうか」という人事担当の助言もあったことから、バックオフィス部門の1つである法務コンプライアンス部に配属されることとなりました。
スポナビ南野:法務部だと専門性が高く資格取得が必要なイメージがありますが、いかがでしょうか?
スポナビ牧野:そんなことはないです。業務のベースとなる法律知識は、社内研修で一定程度習得できますし、社外研修への参加を通じて習得を図ることもできます。むしろ、法務コンプライアンス部としての業務価値は「ビジネススキームを捉えること」や「商慣習を把握すること」を通じた法務サポートなので、資格取得はそれほど重要度が高くない印象です。
新卒での就活:将来像と軸の明確化
スポナビ南野:ちなみに、就活生時代は初めから商社に業界を絞っていましたか?それとも幅広く見られていましたか?
スポナビ牧野:わりと幅広く見ていました。「将来的に自分で事業をやってみたいな」という想いがあったので、そこから逆算した企業選びをしていきたいと考えていました。そのため、幅広いビジネススキームに触れることができることや、(視野が狭まることを避ける意味で)幅広い商材を扱っている企業に焦点を絞りました。結果、金融や商社、裾野が広いメーカーなどを中心に見ていました。
スポナビ南野:就活の軸と、そこから金融や商社に業界を絞っていった経緯を教えてください。
スポナビ牧野:先述の視点に加え最終的には、「事業を当事者として進めれるかどうか」で絞りました。金融業界で活躍されている方々のお話をお伺いした際には、業務内容の多くが経営視点を常に求められるため、非常に魅力を感じました。ただ、最後は当事者として関わるのか間接者なのかという点で、当事者として関わることができる商社に決めました。
転職:当初の就活軸に立ち返り、転職を決意
スポナビ南野:転職しようと思ったきっかけは、どんなことがありますか?
スポナビ牧野:3年弱くらい某大手専門商社に勤めさせていただいたのですが、(業務の範囲とその深さはまだまだな部分は多いですが)法務コンプライアンス部での業務の全体間を捉えることができてきました。
そんな中、当初の就活の軸に立ち返りました。就活の軸であり自分がやりたかったことは、「事業創造」だったため、そんな環境を求めて転職活動をしました。
前職では、法務サポートを通じて、国内外との企業様との大規模な取引に関わることができましたし、お任せいただく業務範囲も広がってきていたため、やりがいはありました。ただ、先述の視点で考えた結果、真剣に転職を考えることになりました。
スポナビ南野:そうなんですね、ちなみに転職活動で受けたのは1社のみでしょうか?
スポナビ牧野:そうです、1社のみです。
スポナビ南野:どのようにしてスポジョバ(スポーツフィールドが運営するスポーツ業界専門の求人サイト)を見つけましたか?
スポナビ牧野:もともと自分からスポジョバというサイトを知っていたわけではなく、先輩から「こうゆうサイトがあるよ、面白そうなんじゃない?」ということで教えてもらって知りました。スポジョバのナビサイトの中にスポジョバの求人が載っていて、そこからエントリーしました。ありがたいことにご縁をいただいて入社が決まりました。
スポナビ南野:実際にスポジョバで働いてみて、いかがでしょうか?
スポナビ牧野:当初考えていたよりも、「スポジョバっていいね」というお言葉をいただくことは難しいなという感触です。今後も引き続き自身が成長することで、よりスポジョバというサービスを拡大させていきたいです。最終的には、「スポジョバをスポーツ業界の採用インフラにしたい≒スポーツ業界に就職・転職したいなと思ったときに、スポジョバが誰からも1番に出てくるような状態にしたい」という目標があるので、引き続き、業務に取り組んでいきたいと思っています。
就活生へのメッセージ:納得できるまでとことん悩んで
スポナビ南野:もし「最初からスポーツ業界に就職するか、転職の際にスポーツ業界に就職するか悩んでいます、どうしたらいいですか?」と相談を受けたら、どのように答えますか?
スポナビ牧野:悩んでいるのなら、いきなりスポーツ業界に就職するのはやめたほうがいいと助言すると思います(笑)。悩むのなら、まずはその悩みを自己分析などで解決することが重要ですし、現状のスポーツ業界は、まだまだ売上の規模が小さく、日の目を浴びる状態ではない(日の目を浴びる準備段階)と感じているので、もっと業界が盛り上がって働く環境が整ってきてからでもいいんじゃないかなとも思います。
スポナビ南野:最後に、就活生に対してメッセージをお願いします!
スポナビ牧野:結局、納得感だと思います。人間の能力と時間には限界があるので、今完璧だなと思っていることも、多分半年後には完璧じゃなかったな、もっといろんな選択肢があったなと感じることも多いかと思います。そのため、今できることをきちんとやりきりつつ、視野を広げていくのが重要だと思います。全てを知って完璧な答えを出すことは不可能なので、自分が納得できるまでやることが重要かと思います。