『お仕事体験談』の第三弾は大手企業編!
大手かベンチャーかで就職先を悩んでいる学生さんが毎年いらっしゃいます。どちらを選択するかは自分で決めるしかありませんが、その参考やヒントになる記事です。
実際に大手企業で働いていたスポナビスタッフのリアルな体験談に注目です。また、転職を経て新卒での就活を振り返ったコメントと現就活生へのアドバイスもあるので、最後まで読んでみてください!
前職:コーヒーショップの店員から校閲・ライターへ
スポナビ南野:本日はお時間いただき、ありがとうございます。まずは前職のお仕事について教えてください!
スポナビ小林:私はスポーツフィールドに入るまでで3社経験していまして、正直就活はしたことがないんです(笑)
順を追ってご説明していくと、1社目は大学時代にアルバイトしていたコーヒーショップで、卒業後にそのままエスカレーターで社員にしていただいたんです。仕事は接客、ドリンク作成、在庫管理、アルバイトのシフト管理、といった具合でしょうか。
2社目もありがたいことに、ある程度有名な印刷会社に入れました。有名な雑誌2つをメインに校閲を担う舞台で仕事をしていまして、主にライターさんの文章の誤字脱字チェックや言い回しの修正を行ったり。あとは文章、画像等々の構成も見ていましたね。ちなみに当時の私はあまり雇用形態にこだわっていなくて、1社目こそ正社員でしたが2社目は契約社員でしたし3社目も派遣社員という入口でした。
3社目を選んだ経緯はさておき、ここも大手と言われるような人財会社で働いていて、2つの部門を経験しています。1つ目は転職サイト部門。仕事内容やターゲット、魅力等々をクライアントに聞いて記事に起こす仕事。写真撮影やデザインのディレクションなども業務の一環でした。ありがたいお話ですが、ここでの頑張りを当時の上司が認めてくださって、派遣で入ってから1年経たずして正社員になれたんです。あの時は嬉しかったなぁ。
正社員になって3年ほど経過したタイミングで、メディア部門に異動しまして。主にタイアップ記事のディレクターとして、企画の立案からライターさん、カメラマンさんのアサイン、取材調整、上がりの修正・入稿、そして完成まで導く流れで仕事をしていました。やっぱり転職媒体時代には想像もしていなかったくらい、クライアントの業種が多岐に渡ったので凄く面白かったし日々勉強でしたね。
転職:好きなことを軸にキャリア形成
スポナビ南野:いろんな経験をされているんですね!まずは、大手コーヒーショップに入社した経緯と転職しようと思ったきっかけを教えてください。
スポナビ小林:1社目はバイト上がりなんですけれど、そもそも大学時代は「先生になろう」と思っていたんですよね。教科は国語・古典が主なんですが、古典ってみんな苦手でしょ?(笑)。この苦手意識を変えたいなとか、作品の面白さを伝えたくて教師の道に。だから就職活動ではなくて、採用試験に向けた勉強をせかせかとしていました。ただ一方で、自分で小説や物語を書いてネットに投稿していたんですよ、それが楽しくて(笑)。作品は面白くないんですけどね(笑)。そこで「自分は書くことが好きなんだな」って気付けたんです。まぁ、もうお察しの通り大学4年の時の教員採用試験は無事に落ちちゃったんですが(笑)。その話をバイト先のコーヒーショップの方に話したら、たまたま社員にしてくださった、という流れですね。
でも社員になったらなったで、やっぱり忙しいですし責任もあります。一生懸命仕事はしていたものの、試験勉強や執筆活動もできなくなってしまって。そんな日々が2年くらい続いたときに「もう一度馬力出して教員採用試験に向けて頑張るか!」という熱はなくて。でも書くことは好きだから「絶対書く仕事をすれば自分は食べていける!」と謎に自信があって(笑)。その話を大学の教授に相談したときに、たまたま2社目の印刷会社の校閲の仕事を紹介してもらったんですよ。「書きたいなら、まず見て学んでみたら?」と提案いただいて。
スポナビ南野:2社目は教授経由でご縁があって入社されたとのことですが、その後に大手人財会社に転職されたのはどんな理由がありましたか?
スポナビ小林:やっぱり書きたくなったからです。もちろん校閲の仕事も面白かったですし、実際現場の雰囲気とかリアルな職場を見られたのは大きかったですけれど、でも書くことはほぼほぼなかったので、気持ちは大きくなっていったんです。その話も、実際当時の上司や先輩ライターさんに相談したんですが「それなら求人が良いんじゃない?色々な会社・業界と関わるから学びが多いと思うよ」と教えてもらって、自分の中でも腑に落ちたんです。そこで、超アナログですけど派遣会社に「書く仕事ってないすか!」って電話をかけて(笑)。そこで3社目に当たる人財会社を紹介してもらえて、派遣社員として入社して。あとはお伝えした通り、1年ちょっとで正社員に登用いただいたこともあって、3年くらいしてから「求人以外も書いてみたい」と思い異動した形ですね。
スポナビ南野:好きなことを軸に転職してかなり充実されたお仕事だったと思いますが、最終的にスポーツフィールドにご入社されたきっかけを教えてください。
スポナビ小林:書く仕事をしてから、凄く毎日が充実していました。私が作成した文章や広告を凄く喜んでくださるクライアントもいて、たくさん仕事を通じて感動もしてきました。一方、私はバスケットボールをやってきて、今も大好きなんですけれど「将来はバスケットボールやスポーツに関わる”書く”仕事がしたいな」と、ざっくり思っていたんですよ。それでいざ30歳という一つの区切りを目の前にしたときに、何気なく「スポーツ ライター」みたいに調べていたら、たまたま「スポジョバ」を見つけたんです。スポジョバはスポーツ業界特化型の求人&メディアサイトなんですけれど「ここならスポーツに関わりながら、自分が経験してきた求人記事とメディア記事の、どっちも書けるし面白そう!」と思って熱烈にプレゼンをして、入社したという流れです。「会社として編集部は初の採用です」と言われたことも、結構個人的には面白そうと思えたポイントですね。
就活生へのメッセージ:好きなものや自信を持てるものを見つけて
スポナビ南野:「大手かベンチャーかどちらに就職するか悩んでいます、どうしたらいいですか?」と質問する学生が多いのですが、大手とベンチャーを経験されたうえでそれぞれの違いを教えてください。
スポナビ小林:どっちも経験するのが良いと思いますが(笑)。私が感じる限りの違いでお伝えすると、大手は守ってくれる人、ミスしてもフォローしてくれる人がたくさんいます。あとお給料は良いです(笑)。良い意味で安定だし安心できると思います。自分も自分の身の回りの人も。ベンチャーの場合は責任が非常に重くて自分のミスは自分でどうにかしないといけません。大手に比べて給料は安いけど、でもそれ以上にやりたいことが自由にできる楽しさはあると思いますね。
スポナビ南野:最後に、就活生に対してメッセージをお願いします!
スポナビ小林:私は就職活動を一切していませんし、多分エントリーシートも3社くらいしか送っていないので、あまり就活生に対してお伝えできることはないのですが…(笑)。ただ一つだけ言えることとしては、自分が好きなこととか自分が得意だと思うことは、一つで良いので何かしら持っておくことが大切かなと思います。私の場合は、文章が上手い下手はさておき「書くことが好き」ということだけは自分を理解できていたので、「書く」を仕事にすればなんとかなるだろうと(笑)。文章は後からでも上手くなれるだろうからって思っていました。
そんな感じで「自分はこれが好き」とかを知った状態を作ること。なんでも良いと思うんですよね。「ゲームが好き」「漫画が好き」「人と話すことが好き」とか。そこから見えてくるものって絶対あるし、もし好きなこととか無ければ「これはやりたくない」を並べてみるのも一つの手法だと思います。できる・できないはさておき、自分の好き・嫌いと思えることを見つけてほしい。個人スキルが必要とされる時代だからこそ、尚更会社が大きい小さいではなくて、自分が好きなことで稼げるような大人を目指して欲しいなと思いますし、私もそうなりたいから、一緒に頑張りましょうと伝えたいですね。