教員としてこんなお仕事してました!《お仕事体験談③》

『お仕事体験談』の第二弾は教員編!

教員か民間企業かで就職先を悩んでいる学生さんが毎年いらっしゃいます。どちらを選択するかは自分で決めるしかありませんが、その参考やヒントになる記事です。

実際に教員として働いていたスポナビスタッフのリアルな体験談に注目です。また、転職を経て新卒での就活を振り返ったコメントと現就活生へのアドバイスもあるので、最後まで読んでみてください!

前職:保健体育の教員とバレーボール部の顧問

スポナビ南野:本日はお時間いただき、ありがとうございます。よろしくお願いします!

スポナビ一見:よろしくお願いします!

スポナビ南野:では早速インタビューに入っていきたいと思います。まずは前職のお仕事について教えてください!

スポナビ一見:高校の保健体育の教員をしていました。保健と体育の授業を週18コマ担当していたので、1日3,4コマくらいのイメージですね。3年間教員を務めていました。

スポナビ南野:ちなみに当時は部活動の顧問などもされていましたか?

スポナビ一見:そうですね、バレーボール部を担当していました。私立高校でしたが、そもそもがバレーボール部の強化コーチとして採用されたのがきっかけでした。バレーボール部は県でベスト4くらいだったんですけど、私が顧問になって、その年に優勝できました。強豪校でそこからもっと上を目指そうというレベルだったので、練習もかなりハードでした。土日は全部遠征、平日も16時〜21時くらいまで練習していましたね。

スポナビ南野:教員のやりがいや楽しかった思い出など教えてください!

スポナビ一見:卒業式は言葉で言い表せないほど感動します。進級できるかどうかいつもギリギリで無気力、生活態度もあまり良くはなく、何度も家庭訪問したり個人面談を3年間重ねてきた学生がいました。そんな生徒が卒業式を迎えられるだけでも嬉しいですが、卒業式の呼名の際に、想像できないくらいの大きな声で「はい!」と返事をしていました。クラスでも物静かに座っている学生さんなので、私の3年間の想いはしっかりと伝わっていたんだな、と涙が溢れました。他にも、色々な生徒がいて、卒業式でご両親から泣きながらお礼を頂く事もあります。

また、私は体育や保健の授業で「どんな授業だったら楽しいかな?」と考える事も楽しかったです。体育の授業は種目によっては嫌がる生徒がいたり、試合をしても成り立たないことがあります。特別ルールを設定して運動が苦手な子でも楽しめるように工夫して、授業が上手くいったときはやりがいを感じます!生徒から「一見先生になって、体育の授業が楽しくなった」と言ってもらえた時は非常に嬉しかったです。

他にもいろいろエピソードはありますが、人の成長を感じられる事が一番嬉しいと思います。みなさんも、今でも覚えてる先生だったり、授業があると思います。生徒がこれからの人生で思い出す言葉や教養、価値観の形成に立ち会える楽しさがあります。私は部活でも後輩に教えたり、自主練習に付き合う事が好きなタイプだったので教員になって、生徒の成長について考える時間も楽しかったです。

新卒での就活:スポーツの醍醐味を作る側にいたい

スポナビ南野:ちなみに、なぜ教員になろうと思ったのでしょうか?きっかけなど教えてください!

スポナビ一見:教員になりたいなというのは小さいころから思っていて、小学校の卒業文集にも「プロのバレーボール選手か体育の先生になりたい」と書いていました。最初のきっかけとしては、教えるのが好き・一緒に校庭を走り回っていたい・学校の先生に憧れたとか、です。

そこからずっと教員に対する志望度が高かったわけではなくて、大学に入学してからは別に教員免許取らなくてもいいかなと思いつつ、でも親には絶対取りなさいと言われたので、一応教職課程の授業も受けてました。ただ、やっぱり「教員になる気がないなら免許いらないや」と思って、途中で辞めてしまいました。

それからしばらくして、高校の恩師が定年退職する年だったので最後の引退試合を見に行きました。県の決勝だったんですけど、メンバーも相手校のほうが揃っていて試合の流れもかなり不利な状態から、大逆転勝利で優勝しました。直接会場で試合を見ていて、その時にやっぱり教員になろう、と心に決めました。見た人が涙を流す、感動する、というスポーツのそういう醍醐味を作る側にいたいと思いました。途中で教職課程を辞めていたので、大学を卒業してから+1年免許取得のために授業を受けました。そして無事免許を取って教員になりました。

転職:スポーツを除いた自分に何ができるのかを知りたくて、挑戦を決めた

スポナビ南野:転職しようと思ったきっかけは、どんなことがありますか?

スポナビ一見:いろんな要素があります。そのなかでも、自分がバレーボールだけで生きてきたのが嫌だった、というのが大きいです。大学は推薦で、社会人もバレーボールの繋がりで就職が決まったので。バレーボールありきの自分の評価というのがとても嫌だったというか、バレーボールなしの自分に何ができるのかを知りたかったというのが、きっかけです。

もう1つ大きな要素としては、社会と学校教育のズレをずっと感じていたからです。高校は社会に出るために身に付けないといけないことを教える最後のステップだと思いますが、言うことを聞かせる教育が根強いように感じていました。例えば頭髪検査だと「ルールだから守りなさい」という指導をする。提出物をきちんと出して大人しく授業を聞いている生徒の評価が高い。でも社会が求める人財は、自分から一歩前に踏み出せる人。学校においては、クラスでうるさくて先生から怒られているタイプの人が社会に出て、道を切り開いてたりします。言うことを聞く生徒がよしとされて、自分で考える力が育たない。そういう教育にずっと疑問を持っていました。そこで、自分が社会に出て肌で感じないとわからないよねって感じたのも、転職を考えたきっかけの1つです。

あとは、教員という職業は結果が出るまでがすごく長いです。例えば問題児がいたとして、その子が私から言われたことを本当の意味で理解したり、私がその子の人間的成長を実感できるのは、3年後とか卒業後なんです。私はどちらかというと早く結果がほしいと思っていたので、1か月ごとに目標を立てて動く仕事は結果がすぐ分かるから頑張れる、というそのモチベーションへの憧れもありました。ガツガツ働きたい、という思いもありました。

スポナビ南野:複数のきっかけがあってということですが、教員の忙しさも要素にありましたか?

スポナビ一見:それもありますね。このままだと結婚できないな、と思いました。笑
忙しさなどのネガティブな要素もありますが、新しいことに挑戦してみたい、というポジティブな思いのほうが大きかったです。

スポナビ南野:転職活動は、どのように進められましたか?

スポナビ一見:最初は、転職しようと思っていることを友達に相談しました。その友達というのが大学の同級生で、当時からスポーツフィールドで働いていました。そこから教員から転職したという同じ境遇のスタッフを紹介してもらい、面談からいくつか紹介してもらった企業を受けました。そうやって面談や選考が進んでいく中で、「スポーツフィールドに興味はある?」と聞かれて、「あります!」と答えて受けたのがきっかけでした。トータルでは業界職種問わずに4社くらい受けました。

スポナビ南野:そのなかでスポーツフィールドに決めた理由は、どのようなものがありますか?

スポナビ一見:仕事内容は正直深くは理解できていなかったんですけど、オフィスに行ったときにそこで働いている社員の方がすごくキラキラして楽しそうにしていたのと、自分より若い社員もしっかりしていて社会人スキルが身についているなと感じました。社風としても全体的にフランクで自分に合っていると感じたので、決め手は人だったのかなと思います。

就活生へのメッセージ:自分で覚悟を決めて決断し、自分で正解にしていってほしい

スポナビ南野:もし「教員と民間企業への就職で悩んでいます、どうしたらいいですか?」と相談を受けたら、どのように答えますか?

スポナビ一見:迷った時点で先に民間企業に就職したほうが良いよ、と伝えています。

まずは、学生の皆さんが想像しているより教員の仕事は大変です。ボランティアというか見返りなしで自分の時間や労力を全て相手に捧げる仕事なので、迷っている時点で、教員の仕事はしんどくて大変でそんなに甘くはないよ、と思います。

教員免許は、更新しなくても手元に残るものなので後からでも教員になることはできます。私自身は逆パターンで、教員から民間企業に就職して苦労したので、新卒で民間企業に就職して、やっぱり教員への思いがあればそこから教員に進めばいいと思います。そうすれば自分が社会に出て経験を積んでいるので、どんな風に育ってほしいとか、考えの軸を持って教育できるはずです。

スポナビ南野:最後に、就活生に対してメッセージをお願いします!

スポナビ一見:今の段階でどんな選択が正解かは誰にも分からないので、自分の考え方や取り組み方次第で選んだ道を正解にしていけばいい、と思っています。私がよく学生に伝えているのは、自分で決めろ、ということ。

私は親に言われて大学に進学したんですけれども、人に言われて通った大学でしたので、だからくすぶっていて部活のモチベーションも低い時期がありました。それを親のせいにして逃げ道を作っていました。でも教員から転職するときは、親の反対を押し切って決めました。そうやって自分で覚悟を決めてこの会社に入ったので、逃げ道もないし頑張るしかないから、必死にやる。必死にやっていたら仕事が楽しくなってきて、自分の人生がとても良くなったなと、まさにいま実感しています。

だから自分で覚悟を持って決めて、そこから正解にしていってほしいです。

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