競技継続と民間企業への就職で悩んでいるあなたへ《23卒:就活体験談》

今回インタビューした方は、
7社から内定獲得した学生さん!

プロになれる実力を持ちながらも民間企業への就職を選んだ理由や、エントリー数を絞った効率の良い就活方法など、体育会学生が気になるポイントを赤裸々に話してくれました。

競技を続けるべきか?民間企業に就職するべきか?
インターンシップは必ず参加したほうが良い?
エントリー数は多いほうが有利?

そんな悩みや疑問を抱えている方にぜひ読んでほしい記事です。

サッカーではなく
就活を選択した理由

— 就活はいつから始めましたか?

3年生の10月頃になんとなく始めました。ただ、本格的に始めたのはES提出が迫ってきた4年生の春休みくらいです。

— 就活を始めようと思ったきっかけはありますか?

もともとサッカーで進路を決めるという選択肢はなく、就職1本の選択肢しかなかったので、そろそろかなという感じで始めました。早くからインターンに行くよりは、大学時代にしかできないバイトや部活やゼミ活動などに力を入れたいと思って取り組んでいました。そうして就活でアピールできる材料がそろった状態で、就活を始めやすかったのが10月でした。

— プロや実業団を目指す体育会学生も多くいらっしゃいますが、なぜサッカーの道ではなく就活1本に決めたのでしょうか?

私は小学校4年生からサッカーを続けていて、中学校の頃から親元を離れてJFAアカデミーに所属して、中高とかなり本格的に取り組んできました。ただ、大学は勉強で受験しようと決めました。理由としては、サッカーも続けたいけど女子サッカーはまだ知名度がそんなに高くはないので、サッカーだけしていてはいけないと感じたからです。選択肢を幅広く持っておきたいという思いもあり、勉強して一般入試で入学しました。入学当初は社会人でもサッカーも続けられたらいいなと思っていました。しかし、知り合いのサッカー選手の話を聞いたり、公務員や会社員の方の話を聞いていると、サッカーを続けるよりも就職のほうが自分自身の将来を見据えたときに合っているんじゃないかなと思い、最終的に就活に絞りました。

— 競技継続か就活か悩んだときの参考になる考え方ですね。ちなみに、未練はないですか?

未練は自分でもびっくりするくらいないです。笑 すっぱり気持ちよくサッカー人生を終えられたかなと思っています。でもサッカーが好きなことには変わりないので、サッカーの試合観戦や個サル(個人フットサルの略、草野球のような感じ)みたいなのに呼んでもらえたら助っ人として参加したいなとは思っています。

きっとサッカーをやり切って、自分の意志で就活することを決めたからこそ、後悔がなく競技人生を終えられたのでしょう。競技によって知名度やプロの活躍状況などは異なりますが、様々な立場の人の意見を聞いてから決断することが大切ですね。

効率の良さを求めて
参加しなかった
インターンシップ

— 3年生の10月からスタートしたとのことでしたが、秋冬のインターンシップは参加されましたか?

いいえ、全く参加しませんでした。インターンシップは参加するに越したことはないと思います。ただ、自分の性格上、行くかどうか分からないまま多くの企業に応募してインターンシップに参加するよりは、YouTubeなどでの配信を見てその企業の特徴を大まかに掴んだ状態でOB訪問を実施し社員の方とお話をするほうが合っているなと思いました。なのでインターンシップには参加しませんでした。

— 部活動との両立が忙しくて参加できなかったのではなく、あえてインターンシップには参加しなかったということですね。もし後輩から「インターンシップは参加したほうがいいですか?」と聞かれたら、どのようにアドバイスしますか?

こちらを選択すべきと断言するのは難しいです。個人の特徴に合わせて選択すべきだと思います。私の場合、入社するかどうかわからない会社のインターンシップは集中力が続かなさそうだし、他にやりたいことがたくさんあったのでそちらを優先していました。私と同じ考えであれば参加しない選択でいいと思います。ただ、積極的に自分自身で情報収集ができる場合に限ります。逆に友達や周りに就活している人が少なかったり、就活に対して不安が大きい人は、インターンシップに参加してみたほうがいいと思います。

— 貴重なアドバイスありがとうございます!続いてはエントリーについて、何社ほどエントリーしましたか?

15社ほどエントリーしました。業界は全く絞らず、企業規模にこだわらず、大手も中小もベンチャーも受けました。営業が向いているんじゃないかなと思っていたので、職種で絞っていました。あとは知名度やOB訪問の印象、WEBサイトの情報などを総合的に判断してエントリー先を決めていきました。

— 営業で絞っていたんですね。営業が向いていると思ったきっかけはありますか?

私は初対面の人とのコミュニケーションがあまり得意ではないので、営業は向いていないと思っていたんですけど。ESを他の人に見せたときに言われた言葉や、OB訪問で話したときにもらったアドバイス、営業職の経験がある父親に言われたことなどをまとめると、周りからは営業に向いていると言われることが多くて驚きました。実際に大学のキャリアセンターで受けた適性検査の結果でも、飛びぬけて営業の適性が高く出てきました。それで、あ、私って営業に向いてるのかも、と思ったのがきっかけです。

自己分析だけでなく、周りの意見を聞く他己分析の重要性が分かりますね。

しっかり情報収集して
志望度が高い企業に
絞って受けたことで

15社中7社から内定を獲得

— 営業職で絞って受けた結果、内定は何社獲得されましたか?

内定をいただいたのは7社です。何社かは最終選考を辞退しました。

— おめでとうございます!かなり多くの内定を獲得されていますが、どのように承諾先を決定しましたか?

内定承諾先の決め手は3つあります。1つ目は、志望する職種によって選考が別れていたのですが、両方で採用いただけたことです。2つ目は、知名度があり大手企業なので、福利厚生や制度がしっかりしていて女性が働きやすいところが魅力的でした。3つ目は、OB訪問や選考を進めていく中で社員の方々が就活生1人1人を個人として見てくれているなと感じたからです。よく面接で聞かれるような質問ではなく、私自身の生い立ちやパーソナリティに関する質問が多かったからです。そこがプラスの印象で残っていました。

— 学生のことをしっかり見ているステキな企業なんですね!インタビューさせていただきありがとうございました!自分自身で情報収集を行ったり積極的に行動できる場合は、エントリー数を絞って効率よく進めることができそうですね。それぞれに合った就活の進め方があるので、周りと情報共有はしつつも、自分のペースで進めることが重要です。今何に取り組んだらよいのか分からず足踏みしている方は、まず面談予約をして一歩踏み出してみましょう!

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