時事問題を把握しよう!最近よく聞く【SDGs】(3)

最終回の今回は、企業によるSDGsの取り組みについてご紹介をしていきます。

まず、皆さんは、CSR活動という言葉を聞いたことがありますか?それでは、CSR活動とSDGsの取り組みの何が違うのか、知っていますか?

今日は、その違いに触れていきながら、実際にどのような取り組みを企業が行っているのかをご紹介していきます。

▼企業にとってのCSR活動とSDGsへの取り組みは何が違うの?

CSR活動とSDGsへの取り組みの大きな違いは、慈善活動かビジネスかの違いです。

CSR活動とは、企業が社会から信頼を得るための社会貢献活動となっており、企業側はこの活動を通じて社会からの信頼を勝ち取り、そしてその信頼から企業が持続的な成長をしていくものと考えられています。つまり位置づけとしては、CSR活動は「社会を良くするためのボランティア活動」とも言えます。

一方で、SDGs「社会を良くするだけでなく、しっかりとビジネスをしていこう」という考え方です。

例えば、CSR活動としてよく見られるのは、植林などの環境保護活動です。しかし、SDGsとして環境保護活動をするのであれば、ただ単に社会貢献をするだけでなく、ビジネス通じて社会を良くしていこうということで、貢献だけでなく、しっかりと事業として売上を立てていきましょう、という考え方なのです。

▼CSR活動とは?

CSR活動とは、「Corporate Social Responsibility」の略で、「企業の社会的責任」と訳され、環境保護、地域貢献等、純粋に財務的な活動以外の分野において、企業が持続的な発展を目的として行う自主的取組を言います。

▼SDGsとは?

SDGsでは、企業が得意なビジネス領域やイノベーションを用いて、社会課題を解決することに期待しています。つまり、社会課題の解決と自社の強みや事業内容を結びつけやすい点がCSR活動と異なる点です。また、社会課題をビジネスで解決することを目指せば、新規市場の開拓や事業機会の創出につながっていく可能性もあります。

SDGsは世界共通の目標なので、目標達成に向けた活動であればステークホルダー(消費者や取引企業)からの信頼を得ることができ、企業価値の向上持続的な成長を実現することも考えられます。

外務省のページから企業の様々なSDGsへの取り組み事例を見ることができますので、その中から一部をご紹介させていただきます。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/org1.html

<一部紹介>
・株式会社電通
電通では、サステナブルな社会の実現に向けて、人権の尊重や環境負荷の低減などの重点領域を定め、再生可能エネルギーの導入、ダイバーシティ対応、ディーセントワークの実現といった各種の取り組みを進めています。SDGsについてもグループ全体としての課題と捉えており、世界の大手広告5グループと連携したキャンペーンである「Common Ground」でマラリアや結核の撲滅を目標に、NGOを支援する活動を推進しています。一方、ビジネス視点でSDGsを推進するプロジェクトチーム「電通Team SDGs」では、電通だからこそできる「共創」「つなぐ」をコンセプトに、SDGsをテーマとした「伝え方」のコンサルティングや、事業共創のプロデュースを始めています。
<出典:https://www.dentsu.co.jp/csr/sdgs_action/>

・凸版印刷株式会社
ものづくり企業であるTOPPANにとって「環境配慮・持続可能な生産」は重要な責務です。TOPPANは、SDGsが謳われる20年以上も前に、後の「トッパングループ地球環境宣言」を定め、環境保全に配慮した企業活動に積極的に取り組んできました。また、地球温暖化防止のためにCO₂排出量や廃棄物最終埋め立て量削減などに、数値目標を掲げて取り組んでいます。
<出典:https://www.toppan.co.jp/story/story10.html>

このように各企業がSDGsへの取り組みについて紹介するホームページを設置していることも多くあります。具体的な取り組みを知りたい方は、各社のHPもしくは、SDGs取り組み事例紹介サイトをチェックしてみましょう!

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