SPI➁の記事では、国語の問題が出題される「言語検査」の勉強方法をご紹介しました。
今回は数学の問題が出題される「非言語検査」の勉強方法をご紹介していきます!
▼非言語検査
(前回のおさらい)
「非言語検査」においては、推論・表の読み取り・集合・場合の数・確率・金額計算・分担計算・速度算・割合が、主な出題単元です。「非言語検査」は数的処理能力や論理的思考力を見られるため、数式の復習と苦手単元の重点的な対策が必要です。
▼推論
与えられている限られた情報の中から、正しい答えを導き出す問題です。順位や値段、発言の正誤などがお題になります。
【例題】
A、B、C、Dの4人で徒競走をしました。4人のタイムや順位について次のことが分かっています。
1)同着はいない(同じ順位はいない)
2)Aは、Cより上の順位である
3)Bのタイムは、CとDのタイムの平均である
問題)次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれでしょう。
ア 1位はAかDである
イ 2位はBかCかDである
ウ 4位はCかDである
1.アだけ
2.イだけ
3.ウだけ
4.アとイの両方
5.アとウの両方
6.イとウの両方
7.アとイとウのすべて
8.必ず正しい推論はない
正解は、5.アとウの両方
【解説】
1)同着はいない(同じ順位はいない)
3)Bのタイムは、CとDのタイムの平均である
上記2つからBとCとDの関係は、
「C > B> D」または「D > B > C」・・・①
2)Aは、Cより上の順位である
上記より、AとCの関係は、「A > C」・・・➁
①が「C > B> D」の場合は
4人の順位は「A→ C → B → D」
①が「D > B > C」の場合は
4人の順位は「A → D → B → C」「D → A → B → C」「D → B → A → C」の3通り
よって、この4通りに当てはまる推論はアとウである
《勉強方法》
お題はある程度のパターンに分けられます。そのパターンごとに解き方を頭に入れておくと、値が変わっても対応することができます。
発言・個数・順位
想定されるパターンを全て書き出す
人口密度や食塩水
実際の値を「1」「2」など仮定して計算する
平均をもとにした値段や得点
平均から合計を求め、選択肢を計算する
▼表の読み取り
与えられた表から情報を読み取って、正しい数字を導き出す問題です。計算のスピードと正確性が求められます。
【例題】
公園A、B、C、Dに訪れる人に対して、主として利用した交通手段に関するアンケート調査を行いました。
表1は、各公園ごとに、交通手段の割合を表したもの
表2は、各公園の回答者数が、回答者数全体に占める割合を表したもの
※回答は1つの交通手段のみ。複数回答は不可。
問題)公園Aまで乗用車を利用した人の割合は、4公園の回答者数全体の何%でしょうか。
1.2%
2.4%
3.6%
4.8%
5.10%
6.12%
7.14%
8.16%
正解は、5(10%)
【解説】
表2より、Aの回答者数の割合は全体の20%
表1より、Aで乗用車を利用した人の割合は、更にそのうちの50%
よって、これらの割合を掛け合わせると
(20 / 100)×(50 / 100) = 10 / 100 → 10(%)
《勉強方法》
あまり複雑な公式や計算式を使うことはありません。そのため、計算のスピードと正確性が求められます。この単元に絞って勉強するというより、非言語の問題を解く際に常にスピードと正確性を意識することをおすすめします。
>>SPI➃
次回以降、数学の問題が出題される「非言語検査」の勉強方法の続き(集合・場合の数・確率・金額計算・分担計算・速度算・割合)をご紹介します!
(本記事の参考サイト)
・SPI対策問題集 produced by CareerMine
https://spi.careermine.jp/
・SPI無料学習サイト produced by StudyPro
https://saisokuspi.com/