【競技別:体操】人事に響く自己PRを作ろう!

ESでも面接でも、必ず聞かれる自己PR。

体育会学生は【部活動】のエピソードをもとに自己PRを作ることが多いです。その分、内容が被ってしまいありきたりな自己PRになってしまうことも…

競技別のポイントをおさえて、自分だけの自己PRを作りましょう!

今回は、体操競技🤸🏻

▼体操競技部
体操は、難易度・美しさ・雄大さ・安定性といった複数の基準で点数が決まる「表現スポーツ」です。難しい技ができれば良いわけではなく、美しくても簡単な技だと得点が伸びません。自分のレベルや強みに合わせて得点を伸ばすための戦略を考えることも必要な競技です。

基本的には個人で練習を行いますが、大会では団体として競うこともあるため部員同士の切磋琢磨によって部全体のレベルアップを図ることも重要です。

体操競技部の自己PRのコツは、①体操競技の魅力や課題を分かりやすく伝えて、②エピソードのイメージが湧くように具体的に伝えること。

①体操競技の魅力や課題を分かりやすく伝える

体操競技は、「表現スポーツ」であるため他のスポーツに比べて採点基準を知らない人が多いです。また、今できる技の完成度を磨くのか、新しい難易度の高い技を習得するのか、得点を伸ばすために何に注力するのかは人それぞれ。体操競技の採点基準と得点を伸ばすための方針を伝えたうえで、エピソードの説明に入る必要があります。

例えば、この自己PRを読んでどのように感じますか?

(例:修正前)
私は体操競技部に所属し、インカレ団体での1部優勝を目標に練習に取り組みました。私は、難易度の高い技ができるものの成功率の低さが課題でした。難易度を下げて美しさを磨く選択肢もありましたが、難易度を下げることはせず、より高得点を狙うために難易度が高い技の成功率と美しさを上げることに挑戦しました。成功率を上げるために毎日の練習時間を1時間増やしました。また、技の美しさを磨くために体幹トレーニングも行いました。その結果、担当種目で1位を獲得しインカレ団体1部優勝に貢献することができました。この経験から、妥協せずに貪欲に結果を追い求める精神力となりたい姿から逆算して取り組む計画力を身に付けることができました。

難易度を落とさずに成功率を上げて美しさに磨きをかけることに取り組んだことは分かりますが、体操競技を知らない人からするとその重要性や凄さはあまり伝わってきません。そもそも、ゴールの得点や速さを競うスポーツとは異なる「表現スポーツ」の前提を伝える必要があります。

このように変えてみるとどうでしょうか?

(例:修正後)
私は体操競技部に所属し、インカレ団体での1部優勝を目標に練習に取り組みました。体操競技は難易度・美しさ・雄大さ・安定性から得点が決まります。私たちの部は伝統的にミスが少ないことが強みであり、美しさや安定性による高得点獲得を狙っていました。私自身、難易度の高い技は成功率が低かったのですが難易度を下げることはせず、より高得点を狙うために難易度が高い技の成功率と美しさを上げることに挑戦しました。成功率を上げるために毎日の練習時間を1時間増やしました。また、技の美しさを磨くために体幹トレーニングも行いました。その結果、担当種目で1位を獲得しインカレ団体1部優勝に貢献することができました。この経験から、妥協せずに貪欲に結果を追い求める精神力となりたい姿から逆算して取り組む計画力を身に付けることができました。

体操競技の大会における評価基準と部の特徴を追加したことで、選手は何を意識して取り組むのかが分かりやすくなりました。難易度を落とさず美しさに磨きをかけるという高いハードルを超えるために頑張ったということが伝わる自己PRになりました。

②エピソードのイメージが湧くように具体的に伝える

ガクチカや自己PRでは、頑張った内容が相手に伝わることが大切です。特に体操競技においては、他のメジャースポーツに比べるとイメージしづらいところがあります。相手がイメージできるように具体的に説明しましょう。

こちらの文章では、練習時間を増やしたことと体幹トレーニングに取り組んだことは分かりますが、具体性やなぜそれに取り組んだのかという目的に欠けています。

(例:修正前)
私は体操競技部に所属し、インカレ団体での1部優勝を目標に練習に取り組みました。体操競技は難易度・美しさ・雄大さ・安定性から得点が決まります。私たちの部は伝統的にミスが少ないことが強みであり、美しさや安定性による高得点獲得を狙っていました。私自身、難易度の高い技は成功率が低かったのですが難易度を下げることはせず、より高得点を狙うために難易度が高い技の成功率と美しさを上げることに挑戦しました。成功率を上げるために毎日の練習時間を1時間増やしました。また、技の美しさを磨くために体幹トレーニングも行いました。その結果、担当種目で1位を獲得しインカレ団体1部優勝に貢献することができました。この経験から、妥協せずに貪欲に結果を追い求める精神力となりたい姿から逆算して取り組む計画力を身に付けることができました。

このように変えてみるとどうでしょうか?

(例:修正後)
私は体操競技部に所属し、インカレ団体での1部優勝を目標に練習に取り組みました。体操競技は難易度・美しさ・雄大さ・安定性から得点が決まります。私たちの部は伝統的にミスが少ないことが強みであり、美しさや安定性による高得点獲得を狙っていました。私自身、難易度の高い技は成功率が低かったのですが難易度を下げることはせず、より高得点を狙うために難易度が高い技の成功率と美しさを上げることに挑戦しました。回数をこなすことが成功率の向上に直結するため、毎日の練習時間を1時間増やしました。また、強度と練習時間が増えても怪我をしない身体作りにも取り組みました。身体づくりは、技の美しさを磨く目的も兼ねて体幹トレーニングを行いました。その結果、担当種目で1位を獲得しインカレ団体1部優勝に貢献することができました。この経験から、妥協せずに貪欲に結果を追い求める精神力となりたい姿から逆算して取り組む計画力を身に付けることができました。

具体的な行動内容を伝えることで、現状や課題を改善するために自分なりに考えて行動したことが伝わる文章になりました。

>> 他の例も気になる方はこちら <<

①②のポイントをおさえて、具体的で明確なイメージを相手に伝える自己PRにしましょう!

「表現スポーツ」だからこそ相手に伝わりやすいように説明を加えましょうとお伝えしましたが、相手がイメージできる最低ラインに説明をとどめるのもおすすめです。というのも、相手が少しの疑問を持つ余白を設けておくと、質問してもらえるからです。面接においては自己PRやガクチカに対して深堀をされることが多く、予想外の質問にうまく答えられないこともあります。そこで、聞いてほしいポイントを意図的に説明不足にしておくことで、面接官からの深堀を誘導することができます。全てが思い通りにいくとは限りませんが、自分のペースで話すための仕掛けとして取り入れてみるのも1つの手です。

また、同じ「表現スポーツ」であるチアリーディングの自己PRも参考にしてみましょう!新しい視点やヒントを得られるかもしれません。

>> チアリーディング部の自己PRはこちら <<

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