ESでも面接でも、必ず聞かれる自己PR。
体育会学生は【部活動】のエピソードをもとに自己PRを作ることが多いです。その分、内容が被ってしまいありきたりな自己PRになってしまうことも…
競技別のポイントをおさえて、自分だけの自己PRを作りましょう!
今回は、チアリーディング🧚
▼チアリーディング部
チアリーディングは、他競技の応援だけでなく、いかに観客を魅了して引き付けることができるかどうかを競う「表現スポーツ」でもあります。競技会における採点基準は、元気さ、笑顔、技の正確性、完成度、難易度、連続性、スピード感・同調性など細則に渡り、奥が深い競技です。個人の努力はもちろんですが、チームメイトと息の合った技やダンスを披露することも重要です。
チアリーディング部の自己PRのコツは、①チアの魅力や課題を分かりやすく伝えて、②身に付けた強みを自分の言葉で伝えること。
①チアの魅力や課題を分かりやすく伝える
チアリーディングは、「表現スポーツ」であるため他のスポーツに比べて採点基準を知らない人が多いです。そのためチアリーディングについて簡単に説明したうえで、エピソードや自己PRを伝える必要があります。
例えば、この自己PRを読んでどのように感じますか?
(例:修正前)
私はチアリーディング部に所属し、関東大会での優勝を目標に取り組みました。私の代は技の完成度は高いものの、表現力の弱さが課題でした。そこで、チームの表現力を上げるために、フィギュアスケートやヒップホップダンスなど他競技で表現力の参考になる動画を集め、部で共有しました。動画を見ることで表現のイメージが明確になり、チームの表現力にも磨きがかかりました。目標である優勝は叶わなかったものの、主体性を身に付けることができました。
課題である表現力の改善に取り組んだことや具体的な取り組み内容も分かりますが、チアリーディングを知らない人からするとその重要性や凄さはあまり伝わってきません。そもそも、ゴールの得点や速さを競うスポーツとは異なる「表現スポーツ」の前提を伝える必要があります。
このように変えてみるとどうでしょうか?
(例:修正後)
私はチアリーディング部に所属し、関東大会での優勝を目標に取り組みました。チアリーディングでは技の正確性や完成度だけでなく、同調性や笑顔などの表現力も評価されます。私の代は技の完成度は高いものの、表現力の弱さが課題でした。そこで、チームの表現力を上げるために、フィギュアスケートやヒップホップダンスなど他競技で表現力の参考になる動画を集め、部で共有しました。動画を見ることで表現のイメージが明確になり、チームの表現力にも磨きがかかりました。目標である優勝は叶わなかったものの、主体性を身に付けることができました。
チアリーディングという競技の大会における評価基準を追加したことで、選手は何を意識して取り組むのかが分かりやすくなりました。大会で勝つために必要な表現力を磨くために頑張ったということが伝わる自己PRになりました。
②身に付けた強みを自分の言葉で伝える
ガクチカや自己PRでは、身に付けた力や成長できた点を簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。そのため、「主体性」「リーダーシップ」「継続力」などの単語がよく使われます。伝わりやすい単語だからこそよく使われているのですが、自分らしさはあまり伝わりません。
自分らしさを出すためには、他の人が使っていない自分で考えたワードを使う必要があります。
(例:修正前)
私はチアリーディング部に所属し、関東大会での優勝を目標に取り組みました。チアリーディングでは技の正確性や完成度だけでなく、同調性や笑顔などの表現力も評価されます。私の代は技の完成度は高いものの、表現力の弱さが課題でした。そこで、チームの表現力を上げるために、フィギュアスケートやヒップホップダンスなど他競技で表現力の参考になる動画を集め、部で共有しました。動画を見ることで表現のイメージが明確になり、チームの表現力にも磨きがかかりました。目標である優勝は叶わなかったものの、主体性を身に付けることができました。
ここでは「主体性」という単語を使っていますが、このように変えてみるとどうでしょうか?
(例:修正後)
私はチアリーディング部に所属し、関東大会での優勝を目標に取り組みました。チアリーディングでは技の正確性や完成度だけでなく、同調性や笑顔などの表現力も評価されます。私の代は技の完成度は高いものの、表現力の弱さが課題でした。そこで、チームの表現力を上げるために、フィギュアスケートやヒップホップダンスなど他競技で表現力の参考になる動画を集め、部で共有しました。動画を見ることで表現のイメージが明確になり、チームの表現力にも磨きがかかりました。目標である優勝は叶わなかったものの、課題解決のためには常識にとらわれず新しい情報を取り入れる柔軟性とそれを行動に移す主体性を身に付けることができました。
主体性だけでなく行動を移す前の考え方や特徴も付け加えることで、周りと同じ主体性ではなく自分らしい主体性をアピールできる文章になりました。
①②のポイントをおさえて、具体的で明確なイメージを相手に伝える自己PRにしましょう!
「表現スポーツ」だからこそ相手に伝わりやすいように説明を加えましょうとお伝えしましたが、相手がイメージできる最低ラインに説明をとどめるのもおすすめです。というのも、相手が少しの疑問を持つ余白を設けておくと、質問してもらえるからです。面接においては自己PRやガクチカに対して深堀をされることが多く、予想外の質問にうまく答えられないこともあります。そこで、聞いてほしいポイントを意図的に説明不足にしておくことで、面接官からの深堀を誘導することができます。全てが思い通りにいくとは限りませんが、自分のペースで話すための仕掛けとして取り入れてみるのも1つの手です。
また、同じ「表現スポーツ」である体操競技の自己PRも参考にしてみましょう!新しい視点やヒントを得られるかもしれません。