【競技別:剣道】人事に響く自己PRを作ろう!

ESでも面接でも、必ず聞かれる自己PR。

体育会学生は【部活動】のエピソードをもとに自己PRを作ることが多いです。
その分、内容が被ってしまいありきたりな自己PRになってしまうことも…

競技別のポイントをおさえて、自分だけの自己PRを作りましょう!

今回は、剣道

▼剣道
剣道の特徴は、団体戦と個人戦の両方があるものの、試合は1対1で行われるため基本的には個人競技の要素が強い。スピードやパワーによる優劣がつきにくく、スキル精神力が重要な競技でもあります。

剣道部の自己PRのコツは、精神力が大きく影響する競技であるため、練習メニューや取り組んだ内容だけでは努力したエピソードが伝わりにくいのですが、①課題とそれを乗り越えた方法を心境を加えて分かりやすく伝えること。また、個人競技では身に付きにくいイメージの②対人力をアピールすること。

①課題とそれを乗り越えた方法を心境を加えて分かりやすく伝える

剣道は、一瞬の判断や感情のブレが勝敗に大きく影響するメンタルスポーツです。そのため、常日頃精神力を鍛えていますが、目に見えない精神力を表現するのはなかなか難しいものです。

だからこそ、何を考えてどのような気持ちで課題解決に取り組んだのかを心境と共に伝えることが重要です。

(例:修正前)
私は、剣道部に所属していました。小学生の頃は大会に出ると優勝できるレベルでしたが、高校大学と進むにつれて成績を残せなくなっていきました。勝てない理由を考えたときに、相手に動きを読まれてカウンターをもらってしまうことがありました。そのため、相手に感情を読まれないよう平静を保つことを意識しました。その結果、大学最後の大会で優勝することができました。この経験から、技術だけでなく精神力を鍛えることの重要性を学び、感情をコントロールする力を身に付けることができました。

精神面の課題を克服するために取り組んだことは分かりますが、「それだけで勝てるようになるのか?」「そんなに難しいことなのか?」と思われてしまう可能性もあります。

例えばこのように変えてみるとどうでしょうか?

(例:修正後)
私は、剣道部に所属していました。小学生の頃は大会に出ると優勝できるレベルでしたが、高校大学と進むにつれて成績を残せなくなっていきました。勝てない理由を考えたときに、ここぞというときに動きが大きくなったり感情が表に出てしまうことで相手に動きを読まれてカウンターをもらってしまうことがありました。そのため、強みである積極性を活かしつつも冷静な判断ができるように、普段の練習から気持ちの高ぶりを抑えて平静を保つことを意識しました。その結果、大学最後の大会で優勝することができました。この経験から、技術だけでなく精神力を鍛えることの重要性を学び、感情をコントロールする力を身に付けることができました。

「感情の動きや揺らぎが表に出てしまうこと」が課題であり、「普段から感情の高ぶりを抑えること」を意識していたという説明を付け加えることで、どのような意識を持って課題解決に取り組んだのかがイメージしやすくなりました。

剣道や弓道といった武道系の競技は、精神力が大きく影響するためそこを鍛える人も多いはず。伝わりにくい部分ではありますが、自分の言葉で表現を付け加えて相手がイメージしやすい自己PRを心がけましょう。

②対人力をアピールする

剣道部は、剣道未経験者からすると個人競技の印象が強く、コミュニケーション能力を培うイメージはあまりないのが現状です。実際は、ミーティングやアドバイス交換を行うことも多く、切磋琢磨しあう良い環境づくりのために部内のコミュニケーションは活発です。また、大学の部活動以外の場所で剣道の練習に取り組む場合、小学生から高齢者まで幅広い年代の方が参加するクラブチームが多く、コミュニケーション能力が培われる環境にあります。

イメージを覆すことで、より自分の魅力をアピールするために、対人力についても加えてみましょう。

(例:修正前)
私は、剣道部に所属していました。インカレで優勝することを目標に取り組んできました。毎日限界まで追い込む全体練習に加え、夜は地元の剣道教室に参加し、練習時間を増やしました。また、対戦経験を積むために他大学の剣道部との練習試合を設定し、実践の中でのスキルを磨きました。その結果、大学3年生の最後のインカレで優勝することができました。この経験から、自分に負けず努力を続ける精神力と強くなるために必要なことを考え行動する行動力を身に付けました。

努力したことや練習の具体性はありますが、どうしても個人の努力が強い印象を受けます。

(例:修正後)
私は、剣道部に所属していました。インカレで優勝することを目標に取り組んできました。毎日限界まで追い込む全体練習に加え、夜は地元の剣道教室に参加し、練習時間を増やしました。また、対戦経験を積むために他大学の剣道部との練習試合を設定し、実践の中でのスキルを磨きました。今まで培ってきた人間関係を活かして部活動以外でも練習できる環境を見つけ、そこで得た知識やスキルを部活動で伝えることも意識して取り組みました。その結果、大学3年生の最後のインカレで優勝することができました。この経験から、自分に負けず努力を続ける精神力と強くなるために必要なことを考え行動する行動力を身に付けました。

様々な人とのコミュニケーションや関係構築があっての取り組みであったことや、自己成長だけでなく部活動内でもコミュニケーションを取っていることが伝わるようになりました。

本来アピールしたい内容とは異なりますが、努力の過程で関わった人など人間関係に関するワードやエピソードを盛り込むと対人力が伝わりやすくなります。

文字数制限がある場合は、書類やES(エントリーシート)には記載せず、面接の際に付け加えて説明するのもおすすめです。

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①②のポイントをおさえて、魅力たっぷりの自己PRにしましょう!

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