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就職活動において、自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいと思っている体育会学生は多いのではないでしょうか?
部活動を通して、先輩後輩やOGOB、監督やコーチなど年齢や考え方が異なるさまざまな人との交流を通して培った【コミュニケーション能力】は、立派なアピールポイントです。
今回は、企業が本当に求めるコミュニケーション能力やその理由、自己PRの書き方やポイントなど、コミュニケーション能力を自己PRで伝えるコツをご紹介します!
最後に、実際に選考を通過した自己PR例文も掲載しているので、お見逃しなく!
面接官が評価する
コミュニケーション能力
面接官に評価してもらい、書類選考を通過するためには、相手=企業が何を求めているのかをおさえることが重要です。
学生時代のコミュニケーション能力は、「誰とでも仲良くできる」「場を盛り上げられる」という認識の人も多いかもしれません。
しかし、社会人として仕事をするうえで求められるコミュニケーション能力は異なります。
一言でコミュニケーション能力といっても、伝える力・聞く力・動かす力などの要素に分解することができます。
様々な意味や能力が含まれるなかで、企業は人材にどんなコミュニケーション能力を求めているのか、理由と具体例も一緒に解説します!
企業が求めるコミュニケーション能力
自分の伝えたいことを適切に伝える発信力
上司や先輩への報告・連絡・相談やお客様との商談など、仕事をするうえで様々な人に情報を伝える場面があります。そこで、伝達・連携ミスを起こさず、円滑に進めるために、自分の伝えたいことを適切に伝える発信力が求められます。
具体的には、「話を整理して論理的に伝える」「相手の理解度や状況にあわせて言葉を変える」「豊富なボキャブラリーでわかりやすく説明する」など。
情報を正しく受け取って理解する受信力
上司からの指示やお客様からの要望など、仕事を進める中で情報を受け取る場面はたくさんあります。そこで、理解不足や共通認識のズレを生まないために、相手からの情報を正しく受け取って理解する受信力が求められます。
具体的には、「相手の話を正しく理解する」「足りない情報を引き出す質問をする」「共通認識を確認しながらヒアリングを進める」など。
周りの人を動かして協力する影響力
仕事は、自分1人で完結することは少なく、社内外問わず多くの人と協力しながら仕事を進める場面がほとんどです。そこで、業務の遅れや連携不足が起きないように、周りの人を動かして協力する影響力が求められています。
具体的には、「相手のことを考慮した依頼をする」「気持ちよく仕事に取り組める伝え方をする」「理解しやすい言葉で依頼内容を伝える」など。
新卒採用で企業が求めるコミュニケーション能力がどのようなものか理解できましたか?意外と思っていた能力・スキルと異なる点も多いのではないでしょうか。
企業が求めるコミュニケーション能力をふまえて活躍イメージを伝えることで、より効果的な自己PRになります◎
続いては、実際に自己PRの内容を考えていきましょう!
強みを活かす!
自己PRの書き方
まずは、自己PRの書き方を構成から学んでいきましょう。
自己PRの構成
➀結論(アピールポイントや能力)
②根拠(エピソードや経験談)
➂学び(結果や学んだこと)
➃意気込み(入社後の活かし方)
これはアピールする能力に関わらず、どの自己PRにも共通する書き方です。
全ての自己PRに共通する書き方やポイント、注意点をもっと知りたい方はこちら!
\体育会推し★部活別自己PRの書き方/
https://know-how.sponavi.com/how-to/2372/
次に、コミュニケーション能力をアピールする際のポイントをご紹介します。
ポイント
コミュニケーション能力を言い換える
ただ「コミュニケーション能力」と伝えるのはNG。抽象度が高く、イメージが湧きにくいため、説得力に欠けてしまいます。解決方法として、より具体的な言葉に言い換える工夫をしましょう。例えば、「論理的に伝える発信力」「相手の本心を引き出すヒアリング力」「周りを上手に巻き込む影響力」「信頼関係を構築する傾聴力」「ストレスのない意思疎通でプロジェクトを推進する力」など。企業が求めるコミュニケーション能力をおさえた言い換えにするとGOOD◎
面接での言動に要注意
コミュニケーション能力をアピールしているのに、面接でうまく受け答えができなかったり的外れな回答をしてしまうと、マイナス評価になりかねません。面接官に、「さすが、コミュニケーション能力をアピールするだけあるな!」と納得感を与えられるような受け答えをしましょう。言葉だけでなく、表情や目線などの行動も重要です。また、事前に面接対策や模擬面接の練習をしておくと安心です。
体育会学生であれば誰でもアピールできそうな「コミュニケーション能力」ですが、周りと差別化するためにはさまざまなポイントをおさえる必要があります。
構成やポイントを学んで自分なりの自己PRを作成したら、さらに良くするために選考通過した自己PRを読んで、自分の自己PRと比べてみましょう!
体育会学生の選考通過例文集
続いては、職種・エピソード・競技別にコミュニケーション能力の例文をご紹介します!
職種別
営業
私は、相手の本音を引き出すコミュニケーションが得意です。ラグビー部に所属しBチームのチームリーダーを担っていましたが、Aチームに上がれる見込みがあるのに練習中に手を抜く部員がいました。1対1で話す機会を作って聞いてみると、「監督と合わないからAチームに上がっても自分のプレーができなくなるだけ」と話してくれて、練習に熱が入らない理由がわかりました。そこで、監督にその部員に期待していることを聞いたところ、「彼のスピードを活かしたアグレッシブなプレー」と教えてくださいました。本人に伝えたところ、監督の意図を読み取れていなかったことを反省し、熱心に練習するようになりました。貴社の営業職では1人のお客様と長く付き合っていくため、本音で語り合える関係性が求められます。私のコミュニケーション能力を活かし、些細な悩みから伝えにくい本音まで何でも伝えられる営業担当になりたいと思います。
事務
私は、誰とでもお互いが円滑に物事を進められるコミュニケーションを取ることができます。サッカー部に所属し、主務として大学と部員の間に入って必要な書類の提出や共有対応などのやりとりを行ってきました。部員がスムーズに対応できるように、要点や注意点を記載した付箋を貼ったり、大学職員の方の負担にならないよう再提出になりそうな抜け漏れがないか部員の提出物の最終チェックをしてから提出していました。そうすることで部員からは「いつもありがとう」という感謝の声をもらい、大学職員からのサッカー部の評判は良かったと他部活の主務から聞きました。私はこのコミュニケーション能力を活かし、貴社の営業事務職として社内外の方と良好な関係を構築し、気持ちよくスムーズな仕事を行っていきたいと思います。
役職別
主将、キャプテン
私の強みは、周りを上手に巻き込む影響力です。陸上部のキャプテンを務めていましたが、専門競技ごとに練習メニューが異なるため、部としての一体感が薄いことが課題でした。そこで、共通するメニューを行う時間を確保してコミュニケーションを取る機会を増やしたり、専門外の競技の応援にも行ってみるよう促しました。すると、自然と専門競技の垣根を超えた会話が生まれ、自主的に他競技の応援をする部員が増え、部としての一体感が生まれました。この経験から、自分がやりたいことを実現するためには周りを上手に動かすために働きかけが重要であると学びました。仕事においても、一人でできることは少ないと思うので、様々な人と協力しながら周囲を巻き込んで、チームの成果に貢献していきたいです。
マネージャー
私は、相手の意図を読み取って理解することができます。卓球部のマネージャーとして、部員や監督、他大学の選手など多種多様な人とコミュニケーションを取ってきました。他大学に練習試合をお願いした際に「日程調整が難しい」と断られたことがありました。しかし、他に理由があるのではないかと感じ、別の選手に聞いてみました。すると、「日程は問題ないが、自分たちでは練習相手にならないのではないかと不安だった」と話してくれました。本心をふまえたうえで2大学ではなく5大学合同での練習試合に変更したことで、その大学も参加してもらえることになりました。この経験から、表面上の言葉だけで判断するのではなく、相手がどのような気持ちや考えでその言葉を発しているのかを理解する重要さを学びました。仕事においても、クライアントが発する言葉に隠された本心や意図を考えながら、相手のニーズを満たす提案をしていきたいです。
競技別
野球
私は、相手のモチベーションを上げる伝え方が得意です。野球部の副キャプテンという立場で、部全体を見てアドバイスや声かけを行ってきました。新チームになった当初は部員間でモチベーションに差があり、同じアドバイスをしても部員によって違う受け取り方をされてしまうことがありました。モチベーションが高い部員は少し厳しい言葉で伝えてもやる気に変えて取り組んでくれましたが、モチベーションが低い部員はやる気をなくしたり落ち込んだりしていました。そこで、どのように成長できるかというメリットを特に強く伝えるように意識しました。すると、意欲的に練習に取り組むようになり、成長スピードが一気に伸びました。この経験から、相手の心理状態によって伝え方や表現を変えることで、意欲的に物事に取り組んでもらえることを学びました。仕事においても、チーム全員で協力して売上目標を達成できるように、メンバーに合った声かけやアドバイスを行っていきたいです。
テニス
私の強みは、相手の意見を引き出せる傾聴力です。テニス部に所属し、ダブルスでのインカレ出場を目標に取り組んできました。ダブルスを組むペアは、あまり主張しないタイプであったため、負けている場面で戦略がまとまらずそのまま負けてしまい、成績不振が続きました。最初は質問してもすぐに回答が返ってこないため、私の方から話を切り上げていました。しかしそれではいけないと思い、ペアが発言するまでじっくり待つようにしました。すると、少しずつ意見を伝えてくれるようになり、事前に話し合って戦略をまとめておくことで、試合中も立て直せるようになっていきました。結果としてインカレ出場枠を獲得することができ、相手の様子を見て、相手の目線に立って、意見を聞くことの大切さを学びました。お客様だけでなく職場の同僚や社外の関係者など様々な人と関わるコンサルティングの仕事においても、相手の性格やタイプにあわせた適切なコミュニケーションを意識して取り組みます。
スポナビでは、選考を通過した書類(エントリーシート)や内定者の自己PRなどを、体育会学生から集めて公開しています。全て選考通過している例文のため、参考になる文章ばかりです。
この記事には掲載していない、接客・販売や経理などの他職種向け自己PR、アルバイトや学業面の様々なエピソード例、その他履歴書の項目などもあります!
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https://know-how.sponavi.com/category/entrysheet-2/
自己PRが完成したら、必ず誰かに添削やチェックをしてもらう機会を作りましょう!
依然として就活生の売り手市場が続いていますが、大手企業や人気企業の場合、書類選考から倍率が高い可能性もあるため、練り上げた自己PRが必要不可欠です。
家族や友人、先輩、チームのメンバーなど他の人に読んでもらい感想を聞くことで、気づきを得られたり、改善すべき点が明確になったりします。大学の就職支援課もおすすめです。自分とは異なる視点でのアドバイスを取り入れて、自己PRをブラッシュアップさせましょう。
添削のすすめ
「添削してくれるような関係性の人がいない」「完成度を上げるアドバイスがほしい」「人事に響きやすい自己PRのコツを教えてほしい」という人は、エージェントやアドバイザーなど就活のプロを頼ってみましょう。初めて経験する就活の中で、プロのサポートは非常に心強く頼もしい力になります。
就活のプロであるスポナビのスタッフは体育会出身者が多く、1年を通して大学や部活を担当します。そのため、自分自身の経験をもとに体育会学生に寄り添い、各部活動のスケジュールや特徴を把握したうえで、就活をトータルサポートします。スポナビに登録すると、自己分析やおすすめ優良企業の紹介、イベント案内、面接対策、書類添削などの就職活動に関するサポートが完全無料で受けられます。
自己PRを添削してもらうための面談は、Webでも対面でもどちらでも参加可能です。提出済みESの自己PRを添削することもできますし、文章が完成していない状態でも大丈夫です。1対1でじっくり話しながら一緒に自己PRを考えていきます。まとまった時間を確保することが難しい場合や住んでいる都道府県内にスポナビのオフィスがない場合などは、LINEで添削することも可能です◎
使えるツールやサービスは積極的に活用して就活を効率良く有利に進めましょう。
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