ESでも面接でも、必ず聞かれる自己PR。
体育会学生は【部活動】のエピソードをもとに自己PRを作ることが多いです。その分、内容が被ってしまいありきたりな自己PRになってしまうことも…
競技別のポイントをおさえて、自分だけの自己PRを作りましょう!
今回は、野球!⚾
▼野球
大学の野球部の特徴は、比較的部員数が多いこと。部員数が多いため、主将・主務・広報以外にもチームによって様々な役割があります。また、監督がいる強豪校から、指導者がおらずリーグでの初勝利を目指す大学など、競技レベルも異なります。
野球部の自己PRのコツは、①所属チームの競技レベルや練習状況をわかりやすく伝えたうえで、②自分の役割や存在価値をもとに強みをアピールすること。
①所属チームの競技レベルや練習状況をわかりやすく伝える
大学野球はチームによって競技レベルや練習状況が大きく異なります。部員数や指導者の有無、練習環境、練習頻度などを、アピールしたい内容によって前提条件として伝えるようにしましょう。
例えば、このような説明をした場合、大変さはしっかり伝わるでしょうか?
(例:修正前)
私は、部員数が少なく劣悪な練習環境のなかでも、目標を見失わずに最後まで練習に取り組みました。その結果、最後までやり遂げる継続力を身に付けることができました。
頑張ったんだなということは伝わりますが、どれくらい大変だったのかはいまいちピンときません。
このように変えてみるとどうでしょうか?
(例:修正後)
私は、部員9名のみで指導者もいない野球部に所属していました。大学所有のグラウンドもなく、公共の施設や高校のグラウンドを借りたり、他の日は公園で練習することもあるような練習環境でした。この状況でも、目標を見失わずに最後まで練習に取り組みました。その結果、最後までやり遂げる継続力を身に付けることができました。
どれくらい大変な状況だったのか、イメージが湧きやすくなりました。
②自分の役割や存在価値をもとに強みをアピールする
チームの中で自分はどのような存在で、どのような役割を担っていたのか伝えることで、あなたの強みや良さがより伝わりやすくなります。また、入社後も業務に取り組むうえでどのように活躍してくれるのかイメージしやすくなります。
こちらの文章では、頑張ったことはわかりますが、具体性に欠けています。
(例:修正前)
私は、部員100名を超える野球部に所属し、選手コーチとしてメンバーのサポートに努めました。試合に出るメンバーが実力を発揮できるように、試合で活躍できるように、自分にできることを探して率先して取り組みました。その結果、リーグ戦で過去最高の成績を残すことができました。この経験から、チームに貢献する喜びを学びました。
このように変えてみるとどうでしょうか?
(例:修正後)
私は、部員100名を超える野球部に所属し、選手コーチとしてメンバーのサポートに努めました。メンバーとして試合で活躍するために2年生まで努力してきましたが、チームとして勝つために選手コーチとしてサポートに回ることを決めました。メンバー入りするために努力した経験をもとにメンバーの気持ちに寄り添い、精神的な支えになりました。また、技術力向上のために、動画撮影や試合結果の見直しによってメンバー1人1人の分析を行い、数字に基づくアドバイスを行いました。その結果、リーグ戦で過去最高の成績を残すことができました。この経験から、個人の成長や結果だけにこだわるのではなく、チームに貢献する喜びを学びました。
役割や立ち位置の説明を加えることで、より人物のイメージが明確になったと感じませんか?
今回は部員数が多い強豪校の内容でしたが、部員数や競技レベルによって全く違う内容になるはずです。
①②のポイントをおさえて、具体的で明確なイメージを相手に伝える自己PRにしましょう!